1990米

ベトナム戦争中に所属する部隊が急襲を受け、自身も腹部を刺されてしまったジェイコブ・シンガー(ティム・ロビンズ)。
目が覚めると地下鉄に乗っており、駅で降りるがなぜか出口がないため、線路をまたいで反対側に渡ろうとする。そこへ急に電車がやってきてとっさに避けたジェイコブ。九死に一生の思いで家に帰る。
ベトナム戦争から帰還後ジェイコブは妻子と別れてジェジーと言う女性と同棲しているが、ジェジーはジェイコブが今は死んでしまったゲイブという子供の写真をみて泣いているのあまりよく思わず、写真を捨ててしまう。
ジェイコブはベトナム戦争の古傷の痛みから整体師のロイの所によく通っていた。
そしてジェイコブの周りで次第に醜形のモンスターが現われるようになる。
ジェイコブはベトナムから帰還後に世話になった精神科にいくと、自分の通院歴はなく、担当医も死んでいると告げられる。
ある日彼女と友人のホームパーティーに出向くが、ジェイコブは途中で発狂し倒れてしまう。家に帰りジェジーが熱を測るとなんと41度、医者の指示で氷風呂に入れられ苦しむジェイコブ。
目が覚めるとベトナムへ行く前の状態に戻っており、窓が開いた寒い部屋で以前の妻サラと寝ている。ジェジーとの同棲も全ては夢だったと思い、死んだはずのゲイブ(マコーレ・カルキン)と他二人の子供を寝かしつけ、自身も再び眠りに落ちる。
目が覚めると再びジェジーとの生活に戻っていた。そこにかつて同じ部隊に所属していたメンバーから連絡があり久しぶりに会うが、帰りにその戦友の車が爆発。葬式の後あつまった部隊の戦友たちと話をすると、みんなモンスターを見ていた。話し合った結果、ベトナムで軍に薬の人体実験をされ、その副作用に違いないという事で弁護士に依頼する。
弁護士は当初乗り気だったが、すぐに依頼を断ってしまう。ジェイコブが弁護士に詰め寄ると、弁護士は君らは精神異常者でベトナムにいっておらず、タイでの軍事訓練中に強制送還された履歴があるといわれる。
失意のジェイコブは道で政府の車輌に追い詰められ背骨に怪我を負ってしまう。
病院のベッドで寝ていると、いくと旧妻サラと子供たちがお見舞いに来てくれた。
その病院で自分のベッドが移動されている音で起きたジェイコブ。周りを見渡すと壁は汚く、精神異常者やモンスターで溢れた病棟に送り込まれた。ジェイコブは拘束され、あやしい医者達に囲まれる、その中にはジェジーの姿もあった。悲鳴を上げるジェイコブの額にでかい注射針が差し込まれる。
すんでのところでなじみの整体師ロイの大声で目が覚め、病院から連れ出される。
ジェジーと住む家に帰ると、かつて軍で薬による人体実験をしていた男から電話がかかってきて、ジェイコブに本当のことを話すという事になった。その話とは、ベトナム戦争中に戦士の士気を高揚させるために実部隊をつかった実験があり、ジェイコブの部隊の食事にその薬物が混入されたということだった。結果は、ジェイコブの部隊は気が狂いみな同士討ちをしてしまったというもの。
ジェイコブは自分の家にもどって呆然としていると。死んだはずの息子ゲイブが一緒に階段を登ろうという。
すべてがベトナム野戦病院でみた幻であった。ジェイコブ死亡。

感想:死ぬ間際の夢だったという事ですが、オチ自体はあまり重要でないです。ジェイコブの夢自体が非常に奇妙で、のちのサイレント・ヒルの世界観にも影響を与えたといわれています。監督は死の直前に人は何を見るかということを表現したかったのでしょう。しかし死の直前に未来のことを夢に見るというのがなんとも面白いと思います。夢の中のストーリーの現実的な部分と非現実的な部分のバランスがよく、それ自体がサスペンスホラーとして成立しており、それが映画の面白さに繋がっています。