ムーヴオン!観た映画の感想・考察ネタバレあり解説

最近観た映画の感想・考察・解説を独自視点でやってます!おすすめ映画ランキングなどもたまに発表してます!忌憚ない意見が特徴!※完全ネタバレなので見てない人は注意

2017年03月

リジェネレーション(Brand New you)

2015年 イギリス

恋人同士のスレーターとナディア。ある日スレーターの誕生日を2人で祝っていたが、そこに銃をもった機動隊のような集団が現われてナディアが連れさらわれてしまう。走って追いかけるスレーターだったが街道で公衆電話が鳴り、そのまま部屋へ戻れとつげられる。 部屋に戻るとそこにはナディアがなぜか機動隊の服装で死んでいた。また電話がかかってきて、それはナディアではない。知りたければブランドニューユーという会社に来いといわれる。スレーターが会社にいくと、ナディアは今新しい人生を送っているということでスレーターも新しい人生を依頼する。新しい人生でスレーターは記憶を失っており、以前とは別の場所で暮らしていた。その状態でナディアと再び会い恋に落ちるが、ナディアはまた連れ去られてしまう。スレーターはまた別の場所で暮らせと脅され、移動した先は高層ビルの一室でそこに来た人物にたくさんの武器を与えられる。そこにある望遠レンズを覗くと反対側のマンションでナディアと別の自分が暮らしているのが見えた。しばらく監視したあと反対側のマンションの部屋に乗り込み、ナディアと会う。そして部屋に戻ってきた別の自分を殺して終わり。

感想:見初めから嫌な予感がしましたが見事的中。まったく説明などが無いので最後まで意味不明なまま終わります。結局別の人生とは何か、自分達の分身はなんなのか重要な部分に一切触れてません。そういう意味不明系の映画だとしても納得いかないです。強いていえば独特な世界観と映像は評価できるかと思います。ジャケはすごい面白そうだったのですが当てになりませんね。

ソードフィッシュ

2001米

ストーリー:以前天才ハッカーとして名を馳せていたスタンリー(ヒュー・ジャックマン)は刑期を終えたあと、しけたトレーラーハウスにひとりで住みオイル採掘の仕事をしていた。そこに高級車に乗ったジンジャー(ハル・ベリー)が唐突に現われ。10万ドルを手付金として差し出しハッキングの仕事を依頼する。最初は渋ったスタンリーであったが、元嫁がポルノ会社の経営者と再婚し、娘の将来を心配して親権を取り返すための裁判の費用が必要なため仕方なく了承する。
丁度その頃もうひとりの天才ハッカーが空港で警備員に捕まり、取調べ中に殺されていた。
ジンジャーと雇い主のところに行くとそこにはガブリエル(ジョン・トラボルタ)という男がクラブで美女達と席についていた。スタンリーはテストと証してガブリエルの部下に取り押さえられ、60秒でこのシステムを解除できなければ殺すとパソコンと銃を突きつけられる。結局60秒を切っても銃は放たれずガブリエルのジョークではあったが、スタンリーは61秒でシステムを解除する。
ガブリエルの豪邸に住み込みでとあるプログラムを作成するスタンリー。あるときジンジャーの部屋を通りかかると彼女は盗聴器をつけていた。わけを尋ねるとジンジャーは実は麻薬取締局であると明かす。
スタンリーはシステム作成中ワインセラーにいくとそこにはガブリエルの死体の様なものがあり驚くが丁度そのときガブリエルから呼び出され外出する。
コーヒーを飲みながらのガブリエルの話によると、麻薬取締局が昔ソードフィッシュ計画で作ったダミー会社が利益をあげその金が95億ドルに達しているので銀行を襲撃しそこのシステムからそれを別の場所に送金するということであった。ガブリエルは自分達は正義のためにテロリストと戦う存在であるといっていたが、スタンリーはテロリストと変わらないと言ってのける。しかし元妻宅を襲撃され元妻と再婚相手は死亡。娘を人質に取られたため決行日に参加することになる。
銀行を襲撃した集団は人質たちに爆弾と沢山のベアリング球 を一緒に括り付け、一定の距離が空くと爆発するようにした。特殊部隊がそれを知らずに人質1名を建物から引き離してしまい大爆発。ベアリングによりあたり一体に被害が出る。スタンリーは送金を偽造しガブリエルを出し抜こうとするが失敗。このとき爆弾をつけられてない娘は何とか特殊部隊に救助される。ガブリエルはジンジャーの首に縄をかけて吊るし、60秒で金を送金しないとこの女は死ぬと脅す。スタンリーは金を送金するが、ガブリエルはジンジャーを銃で撃つ。
ガブリエル一団は人質とスタンリーをバスに乗せ、電話で警察側に用意させた空港へ向かう。しかし実際の逃亡作戦は、空港に向かわず走行中に空輸機をバスに引っ掛けビルのとある屋上まで移動。そこでヘリで逃亡するというものであった。ガブリエルたちはビルの屋上からヘリで逃げようとするが、スタンリーは一団がバスの中に装備として置いていたロケットランチャーに弾をこめ、ヘリを爆破。
後日FBIとガブリエルの死体確認をするが、スタンリーはこれがワインセラーに置かれていた物だと悟る。本物はヘリには乗らずビルから逃げたのだ。ジンジャーも実は麻薬取締局でなく死体もなくなっていたため、ガブリエルと逃走したのだとわかる。そしてスタンリーは娘と新たな生活を始めるのであった。

感想:ソードフィッシュは直訳するとメカジキ。600台のカメラで多角度から映したという爆発シーンは見もの。監督のドミニク・セナはミュージックビデオを多数手がけているらしく、随所随所で華がある映像が観れます。他のサイトでガブリエルが要所要所でミスディレクションという言葉を連発してるのと黒幕の上院議員に自分の名前も忘れたと言っているシーンから、ジョン・トラボルタはガブリエルではなく、ガブリエルに成り済ましていた人物ということが言えると記載があり、死体の件もあるしそちらのほうがしっくりくるなあと思いました。
ストーリーは辻褄が合わないところがいくつかありますが、ヒュー・ジャックマンもトラボルタもカッコよかったので細かい事を気にせず楽しめます。 

やさしい本泥棒(The book thief)

2013米独

あらすじ:1930年代、少女リーゼルは幼い弟をなくし、一人でドイツのハンス( ジェフリー・ラッシュ)とローザの老夫婦の下へ里子に出された。夫のハンスはリーゼルに優しかったが、ローザは口が悪かったため、リーゼルは新生活当初は本当の母親の所に帰ることばかり考えていた。学校でも余所者として扱われて不安ばかりであったが、ハンスに字の読み方を教わったり、となりに住む同い年の少年ルディと仲良くなるにつれてだんだんと新生活に打ち解けていく。
やがてナチスの独裁色が強まり、ハンスの戦友の息子でユダヤ人である青年マックスを地下にかくまう事になった一家。マックスは外に出られない生活の中でリーゼルの一日の報告を生きがいにしていた。
ある日ナチスの政策により外国の本を町の真ん中でみんなで焼くあつまりがあったが、文字を読めるようになり読書に興味がわいてきたリーゼルは焼け残った本を1冊盗んでしまう。それを市長夫人は車から見つめていた。ある日ローザは市長宅の洗濯物とアイロンがけした物を届けるようリーゼルにおつかいを頼む。リーゼルが市長宅に着くと、戦争で自分の子供を亡くした市長夫人がリーゼルを可愛がってくれ、本が読みたいならうちにきた時は本を読んでよいといいリーゼルは喜ぶ。しかし暫くするとそれが市長にばれ、リーゼルは市長宅に入れなくなってしまう。一方マックスは寒い地下での生活がたたって病気になり、みんなで看病する日が続く。リーゼルは市長宅に忍び込み本を盗ってきてマックスのためにたくさんの本を朗読する。ある日リーゼルの学校にローザが急にやってきて、マックスの容態がよくなったといって二人で泣いて喜ぶ。しかしナチスの力はさらに強くなり、マックスは自分のためにこの家族を犠牲に出来ないと家を出る。
戦争が始まりハンスは老齢にも関わらず徴兵され、ルディも身体能力の高さからエリート兵としての進路が決まってしまい、リーゼルは大切な人達がいなくなってしまう事を嘆く。ハンスは軽い怪我をし戦地から帰ってくることが出来たが、ある夜の空爆で街一体が被害にあい、近所はリーゼルを残して全員死んでしまう。行き場を失ったリーゼルは市長宅で養われることになる。のちに生き延びたマックスとリーゼルは再会。最後はリーゼルの生涯を語り部が締めくくる。

感想 :人の優しさと人生の不思議さを描く映画ですが語り部はなんと死神。リーゼル役の子が素晴らしかった。もちろんジェフリー・ラッシュもすごくいい雰囲気でした。開始5分位から面白かったです。過酷な状況の中で少女リーゼルを通じ、ハンス、ローザ、ルディ、マックスのそれぞれの立場からの優しさが垣間見れました。登場人物みんないい人でしたが、戦時中という事もあって悪者がいなくてもマイ・インターンみたいに刺激不足にはなっていないです。音楽も大御所ジョン・ウイリアムス作曲でばっちり。
とても完成度の高い映画だと思いました。優しさに触れたい人におすすめです。 

アマゾン・クルーズ

ストーリー:製薬会社に勤めるミナは、アマゾン現地で研究している叔父のジョンから先住民族が使うカエルの塗料が癌の特効薬になる可能性が高いと連絡を受け、同じく製薬会社に勤める恋人のベンやその他スタッフとサンプルを取りに現地へ向かう。現地で先住民族の儀式に参加し話を聞くと、みなアンヤンガという森を荒らすものを懲らしめる精霊を異様に恐れていた。当初はジョンの持っていたサンプルを持ち帰るだけの予定だったが、何者かによってテントの中があらされサンプルも無くなってしまう。このままじゃ帰れないとメンバーはアマゾンの奥へカエルを求めて移動する。ジョンが使っている小屋に到着しそれぞれ休息をとるメンバーだが、夜になると何かの声が聞こえて一同パニックになる。銃を持ちあたりを見て回ったが結局なんでもないという事になり、翌日から森の奥を探索。夜にカエルを見つけ歓喜するが翌朝女性メンバーの一人が倒れ、テントで睡眠中に肌が腫れ上がり死亡。他のメンバーもバラバラの状態で発見されたり不可解な死亡が続く。実はベンは製薬会社から特効薬の存在を闇に葬るようにいわれ、口封じにみなを殺していたのだった。恋人のミナとカメラマンは最後にその事実を知り逃げ出すがベンはカメラマンを殺害。ミナを殺そうとするが何者かに八つ裂きにされてしまう。最後にカメラに魔物のような影が映って映像は終わり。結局生存者はいなかった。

感想: POV(主観カメラ)形式です。 騙された。。猛獣達が勢ぞろいして襲い掛かるパニック映画かと思いきや、、そんな描写は少しも無く、どこからか取り繕ったワニやジャガーの映像をたまに流すだけ。精霊だったらアマゾンが舞台じゃなくていいじゃん。加えて人間も犯人として絡んでいるのでもう何に怯えていいのかわからなくなってしまったし、それによってリアリティがさらに損なわれPOVの良さが半減。最近見たヴァイキング・サーガとかもそうだけどジャケで騙さないでください。

マーサ、あるいはマーシー・メイ

2011米

概要:カルト集団が暮らす山間から逃げ出し、姉夫婦のもとで暮らし始めたマーサであったが、2年間に及ぶカルト集団での生活やトラウマがフラッシュバックし、日常生活に支障をきたしてしまうようになる。やがて姉夫婦も手に負えなくなり病院へ入れることに。病院に向かう途中1台クルマがついてきてマーサがそれは教団から連れ戻しに来た車ではないか?と考えているところで終わり。

感想:マーサが姉夫婦との生活に戻っても上手く馴染めず、自ら逃げ出したカルト集団では自分の居場所があったような錯覚に悩まされている様子が見所。カルト集団での生活の描写に非常にリアリティがあり興味深い。小さな集団が自給自足で生活しているのですが、カリスマ的な男性がいて、それをあがめる人が周りにいると人は自然にそれになびいてしまう。それは現実生活でも同じかも知れないですね。個々の考えはそれぞれあっても、集団になると権力を得るための行動に走り、結果みんな迷走するという心理は非常に興味深いです。

バイオハザードⅤ リトリビューション

2012 米

前作でウェスカーを倒し船の生存者達と一緒にいたアリス(ミラ・ジョヴォビッチ)をかつての仲間ジル率いるアンブレラ社の部隊がヘリで襲う。アリスは船から落ち意識を失った。

目を覚ますとアリスは普通の家庭の主婦になっており、夫と耳の不自由な娘と一緒に暮らしていた。しかしそこにアンデットが突如襲来。夫は襲われ娘と家から脱出。近所の家に逃げ込み娘を隠すが、そこでアンデット化した夫に襲われてしまう。

また目覚めるとアンブレラ社の尋問室に入れられジルに見下ろされていた。しかしなにものかがコンピューターをハッキングし扉を開けたためアリスは部屋から脱出する。通路を進むと東京の街に出て、アンデットたちに襲われた。数が多すぎるので倒しながら建物の中に戻ると、エイダという元アンブレラの工作員がいた。エイダは敵かと思いきや、側にあるモニターに死んだはずのウェスカーが現われ、現在コンピューターのレッドクイーンが人類滅亡のために暴走しているのでそれに対抗するためにアリスを救出し仲間に加えたいとのことだった。アリスがいる場所はじつは東京ではなくロシア北の氷の下にある広大なアンブレラ社の実験施設でニューヨークや東京、モスクワなどのエリアに分かれており、ウェスカーが派遣した救出チームと合流することになった。それぞれのチームにレッドクイーンがマジニなどのアンデットを仕向けそれを倒しながら進んでいく。ある街につくとアリスのクローンの死体があり、その家には耳の不自由な女の子が隠れていた。冒頭の幸せな家庭を襲ったアンデットたちのワンシーンはこの実験施設で行われたものをオリジナルアリスが感じ取ったものだったのだ。その女の子を連れて救出チームのレオンやルーサーと合流するが、巨大なリッカーが女の子を連れ去ってしまった。そしてなんとかリッカーに勝利し地上に出たアリス達だが、ジルたちのチームが立ちはだかり。ルーサーは死亡、アリスは気絶。しかしジルの洗脳装置を外す事に成功し残ったメンバーでヘリに乗り込む。
ヘリはホワイトハウスに到着しそこにウェスカーもいた。ウェスカーはアリスにかつての能力を取り戻すための注射を打ち、この場所以外はアンデットに侵略されてると告げて終わり。 

感想:アクションで見せつける映画だと思うのですが、もう少し思い切ったシーンがあってもいいと思いました。相変わらず救いようの全くない世界です(笑)
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